
ある日のこと、お兄ちゃんが白い子猫を拾ってきた。子猫は「ぶんた」という名前を付けられ、家族に見守られながら、すくすく成長していく。やがて近所の猫たちからも頼られるボス猫にーー。猫とお兄ちゃんの心の交流を妹の目線から描きながら、「ほんとの幸せとはこういうことなのかもしれない」と思わせてくれる絵本。日本画の絵具と技法で描かれた絵は、まさに、息をのむほど美しい。忙しい毎日を忘れさせてくれる魔法のように。
作者は、かつてともに暮らした猫をモデルにこの物語を書いたという。大好きだったその猫はあまり長生きできなかった。小さな悲劇が起きて、あっけなく亡くなってしまったのだ。その猫との思い出を絵本にして残しておきたいと思った。絵本の最後の一文には、そんな作者の願いがこめられている。

お兄ちゃんが拾ってきた こねこ
「ぶんた」って名前 この家には他にもたくさんのネコがいます
ぶんたは 甘えん坊なんだって・・・大きくなり みんなに かわいがられています
お兄ちゃんに かたマッサージしてもらうのが気持ちいいんだね〜
お兄ちゃんが仕事の帰り 彼女を連れて帰ったの・・・
ぶんちゃん やきもちやいて すねて 屋根の上にのってね
怖い顔してる
でも・・・ 結婚式の時は 二人を祝福して誘導 まあ〜
なんて しっかり者の ぶんちゃん
お兄ちゃんたちに赤ちゃんが生まれてね・・・
こんなに ねこが好きな 家族に拾われて 幸せな ぶんたちゃん
白くて 毛並みもつやつや 頭としっぽが かわいいな〜!
海辺野ねこさんは 本当にねこが兄弟や友のようと後書きにありました
さすが ねこ好きさん どうぞ 読んでみてくださいね! (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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