ある国の野外動物園にいた、みなしごライオンのブルブル。お母さんがわりをしたのは犬のムクムク。ブルブルは、ムクムクの優しい子守歌を聞きながら、どんどん大きくなります。とうとうムクムクよりも大きくなって立派なライオンになった頃、お別れの時がきます。都会の動物園にうつされることになったのです。
ブルブルは、今ではサーカスの人気者。それでも夜になると思い出すのは、なつかしいムクムクの子守歌。そんなある夜、遠くの方から聞こえてきたのは……。
やなせたかしさんの絵本作家活動の原点となった、不朽の名作がリニューアル。優しい心を持ったまま育ったブルブルだけれど、愛する母親の危機を察知し、一目散に駆け出すその姿は、誰もが恐れるライオンそのもの。物語は悲しい結末へと向かっていくけれど、そこには喜びや希望も同時に描かれます。
かつて子どもだった私たちが味わってきた絵本の世界を、また子どもたちへ。読み継がれていってほしい名作が、没後10年記念出版「やなせたかしの名作えほん」シリーズとして新たに誕生です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
みなしごライオンのブルブルと、お母さんがわりの犬のムクムク。 優しい子守歌を聞き、ブルブルはどんどん大きくなります。 そしてついにお別れの時がやってきますが…。
絵本作家活動の原点ともいえる、読み継がれる代表作です。 ーーー よろこびとかなしみ、絶望とそのとなりにある希望を やさしく描いた名作の数々。 子どもたちへ、そしてかつて子どもだった すべての人びとへ贈る、絵本シリーズです。
「アンパンマン」でも有名な、やなせたかしさん。
我が家の子供の小学校の国語の教科書でも、やなせたかしさんは紹介されていました。
こちらの「やさしいライオン」も、やなせたかしさんらしい、切なくも優しく温かいお話です。
イラストも何だか味があっていいなぁ、と思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子12歳)
|