「ものがたりの木」は、じっと待っていました。誰かが、はなしかけてくれるのを。誰かが、森をおもいだしてくれるのを。
自動車道路ができたせいで、森が生気を失いものがたりの木と呼ばれる木も元気をなくしました。
小2のユリがものがたりの木を抱きしめると不思議なことがおこるようになります。
片山令子さんの長編を始めて読みましたが、なんていいお話を書かれる方なんだろうと感心しきりです。
のうさぎのおはなしえほんシリーズも生活の中での気付きがあり、素敵な絵本でしたが、こちらのお話も読んでいて元気が出る内容でした。
お話を聞いてくれるのでみんなに元気を与えるものがたりの木、学校を休学中のユリもものがたりの木との出会いの中で元気を取り戻し、また痛みを抱えた動物たちも元気を取り戻していく様子がとてもよかったです。
片山令子さんの作品をもっと読んでみたくなりました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子12歳)
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