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今から500年くらい前の戦国時代に、武将たちは戦をするだけでなく、領土や領民を守るための土木の仕事で大きな役割をはたしていました。
土木の歴史絵本・第2巻
武田信玄、豊臣秀吉、加藤清正の3人を中心に、戦国時代の日本で、実際に行われた治水工事の様子を年表、地図、イラストを使い、わかりやすく解説した絵本。
2004年刊行。(全5巻)
戦国武将と言うと、合戦や敵を倒す戦略の事が派手に喧伝されるけれども、実は自分の領土・領民を守るための事業もしっかりやったことがわかった。
長年、氾濫を起こし人々が困っていた川の、流れを変えたり、大水が出ても被害がでないように工夫する工事を、そこに住んでいる人たちの意見もしっかり聞いて、お互いに信頼関係を深め、長年にわたって成し遂げた様子に感動する。
作者は工学博士、技術士でもあるためか、地図やイラストを正確に丁寧に描きこんでいる。作者が、昔の人たちに敬意を示し、次の世代を創っていく子どもたちに、先人の素晴らしい働きや善意を伝えようとしている気持ちが伝わる。
土木工事が全然わからなくても、絵を見れば、わかるように親切に書いてある。戦争だけではない戦国時代の様子がわかり、大変な時代を生き抜いてきたご先祖様たちに感謝でいっぱい。
大人も読んで欲しいシリーズ。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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