西欧の紋章はドラゴンや薔薇など華美で勇壮なのに 日本の武将の家紋は雑草ばかり!?
お城に松の木が植えられているのは、 じつは松の皮は食べられるから。 加藤清正が築いた熊本城も至るところに籠城に備えた 救荒食が隠されている。 織田信長は伊吹山に薬草園を開き、徳川家康は 薬草マニアとしても有名だ。 そんな植物知識の豊富な武将たちが、家紋として選んだのが、オモダカやアオイなどの雑草だった。 戦国から江戸時代、人々は身分を超えて皆、植物を愛でていた。 大名の素晴らしい大庭園、市井の人が路地裏で育てる鉢植えの種類の多さには、江戸を訪れたヨーロッパ人も驚いている。 本書では戦国〜江戸時代、植物を愛した武士たちの優れた知恵と技術を紹介する。
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