ここは「カール・ボナーラ研究所」。子どもたちの悩みを、カール・ボナーラ博士が、奇想天外な発明で解決していきます。研究所は毎日大忙し。博士のもとには、子どもたちからたくさんの手紙が届きます。
「カール・ボナーラはかせへ。ぼくはおふろにはいるのがにがてです。」
手紙を読んだ博士は、早速、入りたくなる楽しいお風呂を発明することに。工場長のマール・ゲリータが指示を出し、あっという間に作り出したのは、「オフロ・ユウエンチ」。観覧車のように回るカプセルで体を洗い、脱出スライドを滑りながらパジャマを着る、アトラクションのような装置です。
その後も博士は、「まいにちラーメンが食べたい」「髪の毛を伸ばしたい」など、子どもたちのさまざまなお悩みを、痛快で楽しい発明で解決していきます。
作者は全体感のある緻密なイラストを得意とし、リノベーションまちづくりのイラストを多数手がける人気イラストレーターの「ふっさん」。この作品は第10回MOE創作絵本グランプリ佳作受賞作品です。
ここに描かれている世界は、まるで子どもの頃に憧れた秘密基地のよう。大人が読んでもワクワクしますよ。ジオラマのように奥行きのある、ユーモアいっぱいのイラストを、ぜひ親子で堪能してくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
こどもたちのなやみごとを、発明で解決していく、カール・ボナーラ研究所。カール・ボナーラ博士たちが、痛快で楽しい発明により、こどもたちを笑顔にしていきます。ジオラマ的な絵を、親子で一緒に楽しむことができる絵本です。
私はカール・ボナーラ研究所を読ませて頂いて、感動しました。これはとても面白くて、ハッピーな気持ちにさせてくれます。このお話は子どもたちの悩みを発明で解決していくわけですが、素晴らしい発想だと思います。またイラストもほんとに素敵で、ひじょうにインパクトがあります。私も子どもだったら、どんな悩みを相談するのだろうと思うと、楽しい気分になります。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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