発達障害の子は、まわりの子にペースを合わせるのが苦手です。付き合いがうまくいっていない場合は、子どもの努力をうながすだけでは、状況は変わりません。活動しやすい仲間の見つけ方をはじめ、友達との話し方、学校生活のルール、SNSの使い方、公共の場でのふるまい方など、親がどうサポートしていったらよいかを解説します。見開きを1テーマで構成。イラスト入りで、ひと目でポイントがわかる図解本です。
ひと目でわかるイラスト図解 《講談社 健康ライブラリースペシャル》
【どうすればよい友達関係ができるのか】
小学校高学年くらいになると、友達の存在がお互いに必要不可欠となってきます。 登校するときに、仲のよい子と話しながら歩くのが楽しくなってくる。 休み時間もいっしょにいたい。日曜日も親といっしょにいるよりも、 友達と出かけて楽しみたい。そうした関係性のなかで、 相談したり支え合ったりしつつ、ケンカをすることがあっても、 中学を卒業する頃には親友と呼べる子がひとりや二人できている。 私たちの大半は、そういう青春をすごしてきたと思います。
ASDやADHD、LDなどの発達障害(発達症)がある子は、 そのような友達づくりがすごく苦手です。友達がほしいと思っていても、 会話をすると自分の話ばかりで、友達が去っていく。 そして休み時間にはひとりぼっちでいる。そういった姿がみられます。
どうすれば、その子によい友達関係ができるのでしょうか。 小学校高学年に入ると、集団行動にたくさんの課題が出てきます。 それが友達付き合いのひとつのポイントです。この本では、そのなかから 発達障害の子がつまずきやすい点とそのトレーニング方法をまとめました。
発達障害の子には、思春期になってもお父さんやお母さんのたすけがまだ必要です。 子どもたちが青春時代に友達との美しい思い出を残せるよう、切に願っています。(まえがきより)
【本書の内容構成】 1 友達付き合いでどんなトラブルがあるか 2 どうして友達がなかなかできないのか 3 今日からはじめる「友達づくり」トレーニング 4 親はどこまで、いつまでサポートするか
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