ーこの瞬間の、世界のどこかの海のいまー
旅にでた ウミガメのこどもたち そこで出会うのは さかなにさかな あとさかな 鳥やクジラも ピーカラルララ 歌ってる たべるというのは いのちをすこしの間 かりること いつか かならずかえすもの
描かれた22種,2196匹が織りなす海の生態系が切り取ったのは, いのちをめぐるかれらの”いまの日常”。 自然からまなび,こどもといっしょに考える絵本。
巻末にウミガメの生態解説やミニ図鑑を収録。 知れば知るほど,彼らの"いつも"が見えてくる。
●著者コメント● 砂浜にうめられているのは,100個ほどからなるウミガメの卵のかたまりです。 地上に出たウミガメの子どもは,「フレンジー」という興奮状態になり, 丸一日,不休不眠で天敵の少ない外洋を目指します。 単にウミガメといえば知らない人はいませんが,その生態はじつは多くの謎につつまれています。。。
人間の活動で数を減らしたウミガメなど多くの海洋生物は,そのすべての種が絶滅危惧種に指定されています。 原因・対策はさまざまですが,何よりも大切なことは,まず彼らの「くらし」を知ることです。
そのなかで,どんな視点で彼らを,そして僕ら自身をみつめればいいんだろう。 自然から遠ざかりつつある,今のこどもたちにこそ読んでほしい絵本です。
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