
「病院で死ぬ」時代は終わり、誰もが介護にかかわる時代がすぐそこまできています。介護も医療も看取りも自宅で、地域でと病院を出されても、何の不安も不満もなく老親をみる、と胸を張って言える人がいるでしょうか。先が見えない介護は、「忍耐」と「辛抱」、その上での「優しさ」だけでは、介護する側とされる側も疲弊するばかりです。家族に介護が必要になったとき、たいせつなことは無理なく長く続けられること。そのためにはストレスをためない、犠牲にならずに生活を営むことが重要です。誰に、どんなふうに手助けを頼めば良いのか。どのように親と向き合えば良いのか。困りごとの原因をつきとめて民間のサービスや公的サービスを組み込むことです。各種施設の見極め、そして認知症状が出始めたかも? というときの対応方法、離れて暮らす親の場合の対応方法など、漠然とした不安と疑問の原因を紐解きながら、在宅でできる納得の介護を考えます。
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