
「魔法使いのABC」に次ぐ二作目の絵本です。ABCのように、あいうえおには大文字も小文字もありませんから、「あ」からはじまって「ん」で終わり、奥付も最後にあります。
「あ」は朝顔です。円筒のミラーを置く中央には、カタカナの「ア」が書いてあります。「い」は一寸法師。「う」は臼。「え」はえびすさま。「お」は鬼。 「か」は風車。「き」は機関車。「く」は蔵、と続いて絵は主に日本の物がでてきます。「す」は相撲、「せ」は扇子、「た」は凧。「ち」はちまき。「つ」は つづみ。
天狗さんも、にぎりめしも、のれんも、はんてんも、ほうずきも、めんこも、やじろべえも でてきます。
幼い子どもたちは、遊びながら、あいうえおを覚えていくのです。
そして、うしろのページには、ひずみ絵の描き方と原稿用紙が入っています。この原稿用紙を使うと、だれでもかんたんに ひずみ絵が描けます。あなたも挑戦してみてください。
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ページをめくっても、よくわからない不思議なゆがんだ絵が描かれています。この絵は、付属のミラーをつかって見ます。丸めたミラーには、繊細な絵がうつっています。びっくりしました。
こんなしかけ本って、他にもあるのでしょうか。
ゆがんだ絵も、計算されて描かれています。しかけの意味がわかっても、やっぱり不思議でおもしろいです。
本を逆さまにしたり、視点をずらしたり、全身を使って楽しむ絵本だなと思いました。 (どくだみ茶さん 40代・ママ 女の子11歳、)
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