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家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ

家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ

著: 信田さよ子
出版社: KADOKAWA KADOKAWAの特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2021年03月10日
ISBN: 9784040821030

256ページ

出版社からの紹介

最大の政治団体、家族と国家による暴力。
日々、私たちはそれに抵抗している。

家族は、以心伝心ではなく同床異夢。
DV、虐待、性犯罪。最も身近な「家族」ほど暴力的な存在はない。
イエは「国家のミニチュア」に陥りやすいのだ。その中で、私たちは日々格闘している。いわんや、被害の当事者は闘い続けている。
絶え間ない加害に対し、被害者がとる愛想笑いも自虐も、実はサバイバルを超えたレジスタンスなのだ。
エスケープでもサバイバルでも、レリジエンスでもない。
私たちはレジスタンスとして、加害者に後ろめたさを抱かせる――。

被害を認知することは服従ではなく抵抗だ
■家族は無法地帯である
■愛情交換という暴力
■家族における暴力の連鎖は権力による抑圧委譲
■報道では虐待だけが選ばれて強調される
■殴られれば、誰もがDV被害者と自覚するわけではない
■被害者は不幸の比較をしてしまう
■父のDV目撃が息子をDV加害者に陥らせる
■被害者支援に加害者へのアプローチは必須だ
■彼らの暴力は否定するが人格は尊重する

【目次】
 まえがき――母の増殖が止まらない

第一部 家族という政治
 第一章 母と息子とナショナリズム
 第二章 家族は再生するのか――加害・被害の果てに
 第三章 DV支援と虐待支援のハレーション
 第四章 面前DVという用語が生んだもの
 第五章 「DV」という政治問題
 第六章 家族の構造改革

第二部 家族のレジスタンス
 第一章 被害者の不幸の比較をどう防ぐか
 第二章 加害者と被害者が出会う意味
 第三章 加害者アプローチこそ被害者支援
 第四章 レジリエンスからレジスタンスへ
 第五章 心に砦を築きなおす

 あとがき
 主要参考文献一覧

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