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NHK〈ラジオ深夜便〉の人気コーナー、書籍化第2弾!
病気、事故、災害、あるいは、失恋、挫折、そして孤独…… 人生における受け入れがたい現実に直面した時、人は絶望します。 古今東西の文豪・音楽家・芸術家たちもまた、例外ではありません。 絶望に行き当たり、絶望を見つめ、絶望の中で書き留められた珠玉の言葉たち。 本書では、そんな「絶望名言」から、 生きるためのヒントを探します。
[登場する文豪・音楽家・芸術家たち] 中島敦 ベートヴェン 向田邦子 川端康成 ゴッホ 黒澤明 古今亭志ん生 遠藤周作
[内容紹介] 絶望したとき、人はひどく孤独になります。 絶望には孤独がもれなくついてきます。 「この気持ちは誰にもわからない」と思うからです。 実際、誰にもわかりません。 自分とまったく同じ体験をした人を探そうとしても無理ですし、 もしいたとしても、感じ方はちがったりします。 でも、絶望の言葉を知ることで、 「ああ、これこそが自分の絶望の気持ちだ……」 と思えることがあります。 そこが名言の力です。 そう思えれば、そこに共感が芽生えます。 このことが孤独を癒します。 そして、だんだんと、その言葉は他の人にもあてはまることに気づいていきます。 絶望から、せめて孤独だけでもひきはがすことができるのです。 完全にではなくても。 (著者/本書「はじめに」より)
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