高校までの数学と大学の数学では、大きな断絶がある。この溝を埋めるべく企図された、自分の中の数学を芽生えさせる、「大学数学の作法」指南書。
=== 高校までの数学は、問題が与えられ、定義を憶え、定理やその証明を使いこなしながら解いてゆくもので、しかも与えられた問題には必ず「正解」がある。これに対して大学では、与えられた問題を解くのではなく、「問題がどのように作られたのか」、「問題をどのように作るのか」という点に目を向けることが重要とされている。この大きな断絶を埋めるべく本書は誕生した。数学の教科書は著者によるひとつのストーリーが書かれたもので、けっしてその記述を鵜呑みにしてはいけない。数学の真の喜びは、自分自身の教科書を「再構成」した時にはじめて、たとえささやかであっても「新発見」というかたちでやってくる。解答編を新たに大幅増補。 ===
自分の中の数学が芽生える 「大学数学の作法」、指南します。
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【目次】 はじめに 第1章well-definedな定義 第2章 命題と命題論理 第3章 述語論理 第4章 量化子と論理 第5章 演繹と帰納 第6章 数学的帰納 第7章 写像 第8章 連立1次方程式と行列 第9章 線形変換(1次変換) 第10章 √2の存在の反省 第11章 e,π,[x]の存在の反省 第12章 実数 第13章 虚数 第14章 逆理(パラドックス) 第15章 偶数と奇数 参考文献/解答/索引
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