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ムーミンパパ海へいく

ムーミンパパ海へいく

  • 児童書
作・絵: トーベ・ヤンソン
訳: 小野寺 百合子
出版社: 講談社 講談社の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 1990年12月
ISBN: 9784061882270

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出版社からの紹介

パパは決心しました。一家で島にうつりすもうと。地図の上でみると、はえのふんにしかみえないけれど、そこは、パパにとっては1大王国だったのです。

ベストレビュー

大人向け?ブラックな一家。

子どもの頃楽しく読んだ本を、
大人になって読み直すと、
全然印象が変わってしまうことがあります。
本作は、あまりにビックリさせられたので、
参考までに書いておこうと思います。

他のムーミンの本ではそこまで気にならなかったのですが、
ムーミンパパは結構なモラハラです。
家族が自分を尊敬してくれないといちいち機嫌が悪くなり、
ムーミンママもムーミンもパパの扱いには困っています。
パパが灯台への移住を決めたのも、
家族が自分を尊敬しないのは、恵まれた環境のせいだ。
不便な孤島へ移住したらみんなが自分を頼るに違いない。
という発想からです。
自分のことしか考えていないのです。

ママは、モラハラパパが機嫌が悪くならないように、
気を遣って暮らしています。
灯台の中に森の絵を描き、その森に逃避して、やり過ごしています。

ムーミンのセリフも思いのほか毒がありました。
養女として迎え入れられた孤児のミーに対して、
「養子になったからって調子に乗るなよ」と暴言を。
それは人として、絶対に言ってはいけないやつです。

秘密基地にいる蟻がいやだというムーミンの話を聞きいたミーは、灯油をかけて蟻を皆殺しにします。
また、ミーは鳥のお墓をたくさん作っています。
鳥の骨を拾ったからと言いますが、
ムーミンは、ミーが殺したのではないだろうかと思っています。
殺すシーンはないので、実際にはどちらかはわかりませんが。

家庭崩壊した一家なのでは。と思う場面が多々ありました。
意外にもブラックな一家で驚きました。
(Tamiさん 50代・ママ 男の子12歳)

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