学業優秀なリケジョだったにもかかわらず、人見知りの性格が災いしてか、就活をことごとく失敗していた「ひぐま」こと樋口まりあ。そんな彼女がなぜか秘書として食品商社「コメヘン」に入社して2年目の冬――。持ち前の生真面目さが愛され、徐々に周囲の協力も得られるようになった。本業の秘書業務に加え、社長の来客にふるまう手料理にも、少しずつだが自信をつけてゆく。そして、「奇跡の小麦粉」と呼ばれるキタノカオリで調理するうちに、恋の予感も!?
ほっこりおいしい、だけじゃない。名作『100年たったら』の著者が贈る心へのごほうび小説。
【目次】
ほうれんそうのきな粉和え
ボルシチは祖母の味
恋と起業のにんじんケーキ
極上のお粥
エストゥアーリョの和風ニョッキ
もちじゅわ 中華まんの奇跡
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