パパはいないけどもう待っていられない。冬がくるまえに家をたてなければ。ムーミントロールとママは、おそろしい森や沼をぬけ、あれくるう海をわたって、お日さまの光あふれるあたたかい場所をめざします。 第2次世界大戦直後に出版され、再版が待ち望まれていた、ムーミン童話シリーズの記念すべき第1作。
この物語は、わたしが読んで好きだった、子どもの本の影響をうけています。たとえばジュール・ヴェルヌやコローディ(青い髪の少女)などが、ちょっぴりずつ入っています。でも、それがいけないということはありませんよね? とにかく、これはわたしがはじめて書いた、ハッピーエンドのお話なのです!――序文より――トーベ・ヤンソン
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