
「食べたって、絶対にまずいんだからね!」
ある日、女の子が美術館に行くと小さな音が聞こえてきた。 近づいてみると、それは大きな森の絵の中から聞こえているみたい。 中からじーっと女の子を見ている白い目。細くて長いハシゴの先で待っていたのは…。 おしゃまで好奇心旺盛の女の子が、絵の中に広がる新しい世界で くりひろげる、小さな冒険の物語。
■ジスン・リー プロフィール■ 韓国生まれ。韓国絵本の挿絵を手がけながら、イギリスでイラストレーター・絵 本作家として活動中。英国キングストン大学イラストレーション科卒業。 2005年にヴィクトリア&アルバート美術館(V&A)イラストレーション賞入選。 2006年、ボローニャ国際児童図書展で入選し、英国の大手イラストレーション・ エージェンシー(AOI)に新人タレントとして選ばれ展覧会に参加。 同年、大手携帯電話会社Orangeのコンペで新人イラスト賞入賞。 2007年ロンドン・アーチスト・ブックフェアに参加。 同年秋にはロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)に新人タレントとして展覧 会に招待される。

あるカフェで見つけて、一読惚れして購入してしまいました。
装丁、美しい絵、不思議なストーリー…どれも惹きつけられました。
さっそく娘に読んでやると、まず、表紙をみて、「わぁ〜美術館みたい」。ページを開くと、やはり美術館の中。お父さんとお母さんと一緒に訪れている、小さな女の子に自分を投影させながら、物語の中へ入って行きました。
女の子がひとりで、小さな扉の中へ進んでいきはじめると、「おとうさんとおかあさんがしんぱいするんじゃないの?ちゃんと帰れるの?」と心配し始め、けれど、ライオンといっしょに不思議な街への小トリップを主人公の女の子と一緒に楽しんだ様子。
読後は「ふしぎなおはなしだね〜」。
こういう、感性に訴えてくる絵本に沢山出逢っていって欲しいと思いました。
漢字にはルビがついているので、じきに、一人読みで何度も楽しめるようになると思います。 (soyosoyowindさん 40代・ママ 女の子5歳)
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