「みんな、そうしているよ」「ルールだから、しかたがない」「先生がいってるんだから」この発想がいかに危険なものなのか、政治、思想、歴史から解明します。理不尽な出来事に見て見ぬふりをしていませんか?
誰かのいうことに従っていても、世の中は解決しない問題だらけ。
打開するには自分で声をあげるしかありません。
そうしたあなたに勇気と思考を与えます。
いまの日本社会には、私たち一人ひとりが、従順であることを要求する心理的圧力が充満しています。
ひょっとするとあなたはそんな社会に息苦しさを感じているかもしれません。
「服従」と「不服従」をめぐって思考を整理すれば、その息苦しさから抜け出すための糸口を見出すことができるでしょう。
しかし、もしあなたが、従順であることに何の疑問も抱かないでいるとすれば、「服従」について考えを深めることは、これまで見えなかった恐るべき落とし穴があることに気づくことになるでしょう。
いずれにしても、従順さや不服従といった問題を解きほぐしてゆくことで、私たちの日々の生活を生き抜くことが、まさに「政治」そのものであることも見えてくると思います。政治とは避けようにも避けて通れないものなのです。
本書が、あなたにとって「政治」との関わり方を見直すきっかけとなることを期待しています。(「はじめに」より)
イラスト 宇田川由美子
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