ローマの拡大と大将軍カエサルの活やくの様子を中心に、まんがで分かりやすく構成。巻頭に写真資料ページ、巻末にその時代の世界の様子が一目でわかるパノラマ図解。学校の学習に役立つ、まとめのページがついている。
紀元前8世紀の都市国家ローマから始まり、ローマが勢力を広げていった後、東西に分裂し、西ローマ帝国が滅びたあたりまでを漫画化。地中海・ヨーロッパ周辺の勢力図が一覧できる絵地図や年表もあり、関係を整理しやすく工夫。ローマ帝国、ヨーロッパ、キリスト教の3つに分けて概要をまとめたありがたいコーナーもあり、世界史の入門に。
NHKラジオ第2で世界史をテーマにした番組があった。2020年1月〜放送されたもので、玉木 俊明氏のお話を楽しんだ。私は高校時代にまともに勉強ができてないので、大人になってから好きな歴史などを勉強できる機会があるのが嬉しい。子ども時代に、学校の勉強で「義務」的にやるよりも、大人になってから自分の意思でやるから、趣味を楽しむように素敵な時間を過ごせる。テストもないし。
ただ、世界史は範囲が広く、いろんな登場人物・組織・国家などの関係が複雑で、どこから手をつけていいかわからない。
その点、こういう子ども向けの学習マンガは、大きい流れをしっかりまとめ、わかりやすく、親しみやすく表現しているから助かる。
学研まんがは毎度、豪華なつくりで、情報量も多く、しっかり読み応えがあるので、少しずつ読み進めた。
基本的に各民族や国家の戦争の歴史だが、極端にデフォルメしたキャラクターや、巻末の資料などで頭に入りやすかった。
ただ、やや古い書籍なので、最新の歴史学者の考え方とは若干違ってきている部分もあるらしい。
とはいえ、一般常識、教養として大人が理解するには十分な内容なのでは?
世界史を学び直したい人にもお勧めします。絵が昭和な感じで、一定年齢以上の人には懐かしい。 (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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