もしあのことわざの一部を、「ねこ」に置き換えたら? ねこ好きなら一度は考えたことがある(?)夢のような一冊が誕生しました。どのページをめくっても、ねこ、ねこ、ねこ、そして、ことわざだらけ!
息子が「 これ、うちでもよくあるよね!」と声を上げたページをどれどれとのぞいてみると、「ねこの腕おし」。抱き上げられたねこが、人間の顔に両方の前足をピーンと突っ張らせて、これ以上近づけるなと言っているかのようです。「かいねこに手をなめられる」とか、「ねこと背くらべ」とか、もっとねこと人とが仲良しな絵はあるのに、よりによってそれかいと思わずにはいられませんでしたが、まあ、そんなものですよね……。
作者は広瀬克也さん。『妖怪横丁』や『妖怪遊園地』などの妖怪絵本シリーズが人気です。あの個性的な妖怪たちのように、ねこたちもまたそれぞれ個性的に描かれています。模様だけでなく、顔立ちや体つきも一匹一匹違います。でも、寝ているときの顔はみんなそっくり、幸せそう。
絵本でことわざを勉強だ、なんて構えずに、新しいことわざが生まれたぞ!とおもしろがるくらいの気持ちで楽しく読んでみてくださいね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
ねこがちかくにいる幸せ、たっぷりお届けします!
棚からねこ(棚からぼたもち) 花よりねこ(花よりだんご) ねこと背くらべ(どんぐりの背くらべ) などなど、おなじみのことわざ等の一部を「ねこ」に置きかえて描かれています。
いろんなねこのいろんな仕草にうなずいたり、あきれたり、ふきだしたり……。 「あ、これはうちのねこ」 そんな声がきこえてきそうです。
良く知っていることわざの一部を猫に変えて、その様子を絵で描かれています。読みながら、思わず笑ってしまいました。馴染み深いことわざが、こんなにおもしろくなるなんて! そして、あたたかみのある絵にもほっこり。猫好きの人にプレゼントしたいです。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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