老いることはつらいことなんかではない
年を取り、老いていくことへの不安は誰にでもある。 定年後に第2の人生が始まるといっても、老化によって体が衰え、頭の働きも鈍っていくのであれば、不自由になること、できなくなることが増えていくのではないか。人生100年時代といわれる現代、長生きはできても、人の世話になって生きる不自由な期間が増えるだけなのではないか。第2の人生のスタートからゴールまでが長くなればなるほど、老化は、より切実で心配な問題になってくる。 認知症、がん、脳卒中、心臓病、さらには金銭問題。長い老後を「老い」とともに生きる私たちに不安の種は尽きない。長生きなどしなくていいという声さえ聞こえてくる。 しかし、そこには大きな誤解がある。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり医療現場で高齢者とじかに接してきた著者が解き明かす「老い」の実像と、幸せな老後へのヒント。幸せな老いとみじめな老いを分けるものとは? いつまでも若々しく元気な高齢者がやっていることとは? 認知症は恐れるに足らず。健康寿命を延ばす秘訣は“恋”にあり。老年医学の第一人者が人生100年時代の幸せな生き方を伝授する。
【編集担当からのおすすめ情報】 私も含め、年齢を重ねていくと漠然とした不安に襲われることがあります。身体のあちこちにガタがきているのは実感しますし、友人らの中にはすでに亡くなった人もいますし、そこまで至らずとも重い病に苦しむ人も少なくありません。「老後2000万円問題」など金銭的な不安要素も抱える人も多いです。しかし、老人専門精神科医である著書の考え方を知ると心が軽くなります。なんとなく、いずれ訪れる老いから目を背けている人にこそ読んでもらいたい一冊です。必ずやポジティブになれます。
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