
人間の “後” には何が来るのか?―― 〈人間中心主義〉の超克を画策する埴谷雄高、花田清輝、安部公房、澁澤龍?の文学を共振させ、来たるべき〈ポストヒューマン〉のヴィジョンへと架橋する画期的論考。
【目 次】 序 章 《ポストヒューマン》のY字路
T 〈存在の革命〉― 埴谷雄高から安部公房へ― 第1章 埴谷雄高「虚空」と花田清輝 第2章 〈魂〉のフロッタージュと〈物〉のコラージュ 第3章 シュペルヴィエルの影
U 〈オブジェ〉の思想― 安部公房と花田清輝― 第4章 安部公房『壁』の中の〈ダリ〉 第5章 〈オブジェ〉達の革命 第6章 〈人形〉のレジスタンス
V 『死霊』と〈反出生主義〉― 埴谷雄高から澁澤龍?へ― 第7章 〈子供〉を生むこと 第8章 〈私小説〉としての『死霊』 第9章 〈単性生殖〉のユートピア
W 《ポストヒューマン》の地平― 澁澤龍?と〈人形愛〉― 第10章 〈生きた人形〉あるいは〈犬〉のような少女 第11章 〈独身者の機械〉と〈異形の身体〉表象 第12章 ハンス・ベルメールの反時代的身体 第13章 〈マネキン人形〉の詩学
終 章 〈人新世〉の埴谷雄高
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