おおらかでたくましいアジアの人々の心を伝える昔話集。暮らしや文化に触れることができ、アジアの魅力がつまった一冊です。
王さまとオンドリ(パキスタン)/小石投げの名人タオ・カム(ラオス)/お米の話(インドネシア)/ジャッカルとワニ(バングラデシュ)/ひょうたんが行く(ネパール)/ヒョウとトカゲ(スリランカ)/マカトのたから貝(タイ)/大うそつき(ベトナム)/四つの人形(ミャンマー)/百姓のおかみさんとトラ(パキスタン)/タオの物語(フィリピン)/白いゾウ(インド)/五つのだんご(スリランカ)/ドシュマンとドゥースト(イラン) 全14話収録
読み聞かせで、小学校3年生に「小石投げ名人のタオ・カム」を読みました。絵もないし、なじみのないラオスのお話だし、正直どうかしら?と思っていました。しかし、子どもたちは驚くほど集中して聞いていました。
タオ・カムが小石を投げて大きな葉っぱに動物の形に穴を開け、その穴から陽が差し、影絵のように動くシーンがあります。そこで、ひとりの男の子が「すげぇ」とつぶやきました。私は、その子の頭の中に浮かんだ“すげぇ映像”が見たい!と心の中で叫びました。
言葉の持つ力と昔話の持つ力を、強く感じた経験でした。 (レーゼハーゼさん 50代・ママ 女の子19歳、男の子15歳)
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