逆境にあっても前向きな姿を貫いた詩人たちの生きかた
封建社会の中国では家柄によって身分が定まり、仕官しても政治闘争や派閥争いなどにより、詩人たちの運命は翻弄され自由な発言や行動ができない状況にあった。この時代の詩人たちは、そのような世の中を疎み社会から遠ざかる自由な生き方に憧れを抱くようになり、一見姑息に見えるこの処世法が詩人たちの理想になっていく。 2023年度講座の前半・4−9月は、隠棲生活の中から前向きに生きる喜びを詠った名詩の数々を紹介する。李白「春日、酔いより起きて志を言う」、孟浩然「洛より越に之く」、杜甫「貧交行」ほか。 番組の漢詩朗読:加賀美幸子(元NHKアナウンサー)
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