
人気イラストレーターしもかわらゆみがアメリカの出版社と契約をした3部作の『むれを みちびく ゾウの じょおうさま』に続く第2弾です。精緻なイラストレーションで絶滅危惧種でもあるマウンテンゴゴリラの生態を描く絵本となっています。ストーリーに加えて、ゴリラの生態についても語られています。
マウンテンゴリラはかつて中央アフリカの森の奥でひっそり暮らしていました。そんなゴリラたちの運命が大きく変わったのは20世紀のこと。開発による自然破壊や密猟、人間が媒介する病気の犠牲となって、1980年代には300頭ほどまで数を減らしたといいます。さいわい熱心な保護活動が実り、2018年には1000頭を超えるまでに生息数は回復しました。けれどマウンテンゴリラは今も「絶滅危惧種」。その命は紛争や開発や地球温暖化におびやかされています。
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