大正ロマンを代表する画家、竹久夢二の作品を集めました。便せんとして使いやすい「柄(がら)作品」を中心に、思わず息をのむ美人画、当時にタイムスリップしたかのような気分を味わえる風景画など、さまざまな芸術的作品を便せんの表と裏にあしらっています。手紙をしたためて送るもよし、メッセージを書いて贈り物に添えるもよし。さまざまな使いみちができる、美しい100枚の紙を集めた本です。明治17(1884)年に岡山県で生まれた竹久夢二。その作品は独特の情感をたたえた美人画「夢二式美人」として人気を博し、また、雑誌の表紙、便せん、うちわ、浴衣などの日用品のデザイン、さらには俳句や詩なども手がけた夢二は、今でいうアートディレクターの先駆者として活躍しました。見る者を大正時代にいざなってくれる作品群を心ゆくまでお楽しみください。
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