生物は単純なつくりの種から複雑なつくりの種へと分化し、環境に適合したものが選択され、絶滅とその後の爆発的種の分化を重ねて現在の多様性を実現しました。この種の分化と種の中の変化を進化といいます。現在生存する生物すべては、その40億年にわたる進化の歴史を反映し、からだに記録しています。その記録は身体の構造・代謝・仲間の増やし方等だけでなく、DNAの構造など分子レベルの情報まで、多岐にわたります。 もし、それらの記録を読み解くことができたら、多様化した生物群のそれぞれの特徴だけでなく、その必然性と生物群がたどってきた進化の歴史までも理解できるようになり、奥行きのある深い学習につながるのではないでしょうか。 (「主張 子どもに生物界を見渡す地図を獲得させるために」(鈴木 邦夫)より)
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