生きる意味とは何か、生きる目的とは何か? 人生の目的が幸福であるならば、どんな人生が幸福なのか? わたしたちはどんな人生を生きるべきなのか、それを決める価値や規範とは一体何か? 哲学者や倫理学者たちによる「人生について」の思索の跡を辿りながら、読者自身にも「よい人生とはどんな人生であるのか」という倫理学の中心問題について、さらには自分自身の人生について考えてもらうことを目的とした書。 第1部では生きる意味や目的、幸福について、先人たちがどのように考えてきたのかを、哲学の初学者にもわかりやすいように平易な言葉で丁寧に解説する。第2部では、第1部の考察を踏まえたうえで、人間が主体性と共同性を併せ持つ存在であることを念頭に置きながら、人間らしい生き方とは何か、よい人生を生きるには所属する社会や国家がどのようであればよいのかという問いを読者に投げかける。
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