約束事だらけの「着物の国」。堅苦しいルール、いつ誰が決めたの? 特別なお出かけじゃなく、居酒屋や犬の散歩に着たっていいじゃない! 着物初心者のノンフィクション作家が、着物をとりまくモヤモヤを解き明かす。
◇もくじより抜粋 〈第1章 やっぱりキモノは遠かった!〉 ★着物を着るとなぜ老けるのか?―鏡のなかに"親戚のおばちゃん"が/浴衣は似合うのに、なぜ着物はダメなのか ★似合う着物の見つけ方―着物の国は、粋VSはんなり/"極妻"に学ぶ、ハッとする着姿 ★チャラい着物が大変身―アフリカ着物に呼ばれる/柄オン柄オン柄に脳がパニック ★手っ取り早く着慣れたい―知りたいのはモタモタしないコツ/愛犬と居酒屋へGO! 〈第2章 着物警察を撃退する方法〉 ★着付けルールに王道はあるのか?―マウンティングが否定されない謎/正解はカッコイイ、カワイイでいい ★着物警察なんて、怖くない!―竹久夢二は最新モードの発信源/とうとう"女帝"登場!? ★あえて探した不動のルール今なら炎上?―飛鳥時代の美女たち/日本最古の着付けルール 〈第3章 なにかと不便で面倒なのだ〉 ★半衿の真実―やる気を阻む針仕事/時短グッズの開発者を直撃 ★補整なんてやりたくない―着物だって"寄せて""上げる"/裾よけは最強の骨盤矯正グッズ? ★なぜこんなに動きづらいのか―理想の着物は室町時代にあった!/町娘のカワイイ仕草に隠された秘密 ★暑さ寒さも我慢の限界―汗だくで着物デビュー/冬は小物でほぼ解決 〈第4章 キモノ業界は謎ばかり〉 ★無料着付け教室のナゾー人気女優のギャラはどこからくるのか ★着物の"格"は誰が決めたのか―フォーマルと距離を置け!/訪問着は三越百貨店の"発明品"だった ★着物の値段がわかりにくい―着物メーカーの中の人の話/未来型の着物購入スタイル ★リサイクル着物はお買い得なのかー広げた瞬間、塵になった着物/京都にお宝は、もはや幻想 〈第5章 このケッタイな衣服とのつきあい方〉 ★恥ずかしくって着られない―ママ、時代劇の人がいる! ★なぜ額縁を背負うのか―お太鼓のデザインが理解不能 ★着物マナーが謎すぎる―巨大よだれかけの正義/歌舞伎座のオンナ ★脱・仲居さんへの道―着物コーデ会をやってみた/「お姐さんビール!」に怯える ★センスアップはどこでする―日本史ガールズコレクションの舞台裏/歴史のなかにセンスあり ★自分で着るのがエライのかー覚えなくていい、忘れてもいい
◇著者・片野ゆか 1966年東京都生まれ。2005年『愛犬王 平岩米吉伝』で第12回小学館ノンフィクション大賞受賞。著書に『北里大学獣医学部 犬部!』『ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い』『旅はワン連れ』『動物翻訳家』『平成犬バカ編集部』『竜之介先生、走る!』等多数。
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