ソ連崩壊後の世界はアメリカ一国の覇権に覆われてきた。 それは米ドルを決済通貨とする資源市場の支配、 いわゆるペトロダラーシステムに支えられていた。 そこに周到な攻撃を仕掛けているのがプーチンである。 自国の膨大なエネルギー資源を武器に、大ロシア帝国を再興すべく 着々と歩を進めている。これは新たな超冷戦(Colder War)なのだ。
資源開発現場で得た最新情報をもとにプーチンのしたたかな戦略を分析、 すでに原書刊行の時点で、現在の危機的状況を見通していたかのごとき 鋭い洞察に富む衝撃的な一冊。全米ベストセラー。
<目次より>第1章 失われた十年の終わり 第2章 新興財閥(オリガルヒ)との戦い 第3章 グレートゲームと新冷戦 第4章 スラブ戦士プーチンの登場 第5章 ウクライナ問題 第6章 プーチン分析 第7章 プーチンの石油戦略 第8章 天然ガス戦略 第9章 ウラン戦略 第10章 対中東戦略 第11章 黄昏のペトロダラーシステム 第12章 ペトロダラーシステム崩壊後の世界
日本語版のための最終章
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