世界的ベストセラー『21世紀の資本』のトマ・ピケティが、「格差」について考察。
「r>g」の衝撃から10年。戦争、気候危機、経済不安などを受け、世界は”第二次ピケティ・ブーム”へ。
その最新思想エッセンスを、ピケティみずからコンパクトな一冊にまとめたのが本書である。
・「社会は平等に向かうべき」との思想はいつ始まったのか ・所得格差が最も少ない地域、最も多い地域は ・「所得格差」と「資産格差」について ・累進課税制度の衝撃 ・世界のスーパーリッチたちの巨額税金逃れ問題について ・ジェンダー格差をどう考えるか ・環境問題の本質とは、「自然資本の破壊」である ・炭素排出制限量において、取り入れるべきアイデア ・「戦争や疫病が平等を生む」という定説は本当か
??「持続可能な格差水準」は、存在するのだろうか
〈目次〉 *自然の不平等というものは存在するか? 平等への長い歩み *不平等および不平等を生む体制の歴史的変遷 *所得格差 *資産格差 *ジェンダー格差 *ヨーロッパにみられる不平等への歩みのちがい *スウェーデンの例 *福祉国家の出現??教育への公的支出 *権利の平等の深化に向けて *累進課税 *債務をどうするのか? *自然と不平等 *結論
|