『夜ごとに消えるお姫さま』は、ハンガリーの昔話です。グリム童話集の中にある『十二人の踊るお姫さま』と類型の話ですが、三の数の重なりや、地面の下のお城など、より昔話らしさをとどめていると思われます。お話の始めと終わりの独特な言い回しにも、ハンガリーらしさが残っています。なによりも、お姫さまたちが夜を徹して踊り続けるさまには、知らぬ間に足が跳ね体が揺れるようです。このお話に、とてもキュートでビビッドな絵をつけてくださったのは、舞台美術・舞台衣装の分野でも活躍し、将来を嘱目されている版画家・蟹江杏さんです。お話と絵との見事なハーモニーをお楽しみ下さい。
99人もの若者が首を切られたのが、とても残酷な話でしたが、
100人目で、ようやく3人のお姫様の夜ごとお出かけして、靴を
ボロボロにする原因がわかってほっとしました。末娘の大胆な行
動には、びっくりでしたが、そのおかげで、100人目の若者と結婚
が決まり、よかったなあと思いました。ラブロマンスの物語にも
とれたお話でした。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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