すべての生き物の体は,とても小さな「細胞」からできています。私たちヒトの体もおよそ37兆個の細胞でできているといわれています。一つ一つの細胞の中には,タンパク質をつくる「小胞体」や,エネルギーを生産する「ミトコンドリア」など,さまざまな細胞小器官がつまっています。これらが協力してはたらくことで私たちは生きていられるのです。 37兆個もの細胞は,もとをたどると,たった一つの細胞(受精卵)に行き着きます。受精卵が精巧なしくみで細胞分裂をくりかえすことでさまざまな細胞が生みだされ,私たちの体をつくりあげています。脳の神経細胞,皮膚の細胞,消化管の細胞,筋肉の細胞,目で光をとらえる細胞……。さまざまな役割をもった細胞が,今も体の中ではたらきつづけています。 本書では,個性豊かな細胞たちについて,生徒と先生の対話形式でやさしく解説します。細胞とはどういうものなのか,みるみるわかるでしょう!
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