
一風変わった発想の作曲で合唱人を虜にする森山至貴による混声合唱と連弾ピアノ(一台四手)のための組曲。2022年7月に平林知子&野間晴美 ピアノデュオコンサートを聴いた作曲者が、「連弾がしたい。」というツイートをTwitterで発したことにより生まれた企画・作品。2023年3月19日(国立オリンピック記念青少年総合センター 小ホール)「連弾×合唱」にて初演された。(指揮:三好草平/ピアノ:薄木葵・森山至貴/演奏:Lux Voluntatis)11歳でハンセン病を発症し、瀬戸内海の島の療養所で、亡くなるまで70年にも及ぶ隔離生活を余儀なくされた詩人・塔和子。その絶望的な療養所生活の中から生み出された、力強い詩は生きることを肯定的に描き、人間の尊厳を問い続けた。連弾ピアノ伴奏と混声合唱という編成の持つ力強いエネルギーを塔和子による3つの詩に預けた。大きな編成だからこそ成し得る、協奏が「生」の実感と肯定を強く歌い上げる意欲作。
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