フライパンや防水スプレー、半導体、泡消火剤など、多岐にわたる用途で使われる有機フッ素化合物。発がん性が指摘され、世界では規制の波が押し寄せる。 そんな便利で厄介な物質によって、東京・多摩地区の一部の地下水と飲み水が汚染されていた。 住民に健康影響はあるのか。見えざる汚染源を追跡する過程で露わになったこの国の姿とは。
《目次》 第1章 「永遠の化学物質」 第2章 隠されていた地下水汚染 第3章 取水停止の衝撃 第4章 水質調査はなされていた 第5章 見えない地下水脈 第6章 汚染源を追う 第7章 連鎖する無責任 第8章 日米地位協定の壁 第9章 日米合同委員会の闇 第10章 「空白」の舞台裏 第11章 バイオモニタリング 第12章 広がる汚染地図 終章 汚染と隠蔽
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