マンガ家たちは、戦争の何を描いたのか 本書は、1970年代と2000年代に発表され、埋もれていた戦争マンガの作品集である。 具体的には、矢口高雄のデビューまもない頃の「燃えよ番外兵」(原作・小池一夫)、 バロン吉元の初期の傑作「黒い隼」など、5作品。いずれも太平洋戦争を扱っている。 ウクライナにおいて戦争が進行中の今こそ、戦争とは何か、 戦争は人間や社会にどのような影響をもたらすのか、を考えるべきではないだろうか。 そして、もし自分が戦争に巻き込まれたらどうなるか――。 そんな緊張感を持って読んでほしい。 『我が国はもう戦争なんてするはずがない』と思い込んでいるかもしれないが、いつ何がどうなるか、 先のことはわからない」(里中満智子「解説」)のだから。
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