日本財団と共同で作ってきた「海とヒトとの関係学」も5巻目になりました。 今回のテーマは、コモンズとしての海。 地球温暖化か叫ばれる中、その上昇した熱のほとんどを吸収してきたのが海です。 地球史における海と地球の変遷。 人間が追い詰める海の環境。 温暖化が追い詰める海洋民。 などを検証したうえで、海の持続可能性を探ります。
<目次>
はじめに 気候変動と海のコモンズ
第1章 海から人類史をとらえなおす 1.地球史における海と地球の変遷 2.人間が追いつめる海の環境 3.オホーツク海・親潮域の生物生産と気候変動
第2章 温暖化と海洋民 4.ウォーレシアを超えた旧石器時代サピエンスの渡海 5.近世の漁況変動と地域の自然資源利用 6.古代・中世の漁撈と沿岸環境 7.バジャウ人の移動する生き様
第3章 コモンズとしての海 8.海洋保護区とグローバル・コモンズの挑戦 9.海の持続可能性を求めて 10.北極海と北極協議会のゆくえ 11.気候難民と公正性 12.国連気候変動枠組条約とグローバルコモンズとしての海洋
おわりに 気候変動と海洋
用語集
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