季刊『うかたま』の連載「はじめての操体法」をまとめた一冊。「ラクなほう」「気持ちのよいほう」を探して動き、からだを整える運動療法・操体法。「疲れにくく、しなやかで元気なからだづくり」をモットーにする川名慶子先生が、初心者でもひとりでできる操法を紹介する。腰痛やひざの痛み、不眠などの症状に合わせたものから、毎日続けたい体操まで。からだに負荷の少ない動きで、年齢や運動の得意不得意にかかわらず実践できる。リモートワークで運動不足になっている人にもおすすめ。
この本では、肩こりや腰の痛みといった運動系の不調だけでなく、冷えや頭痛といった自律神経系や、こころの不調など、それぞれの症状に合わせた操法を紹介していきます。 また、操体法はからだの動きそのものの調整法でもあります。立つ、座るなどの日常動作ひとつとっても、体重のかけ方が左右で違ったりと、意外と偏りがあるものです。とくに現代の生活では、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で、腕や肩周りの筋肉に負担がかかり、偏ったからだ使いの人が多くいます。第2章では、そういった偏りを調整し、疲れにくいからだの動かし方も紹介しています。
第1章 からだとこころの調子を整える操体法 肩こりや腰痛から不眠や生理痛などの自律神経系の悩み、気分の落ち込みやイライラまで心身のさまざまな不調にアプローチする操法を紹介します。 ◎ひざが痛いとき タオルを使って足裏を刺激し、筋肉の緊張状態をリセット ◎からだが冷えているとき からだをひねって背骨周辺の筋肉の緊張を緩め、自律神経系のバランスを整える ◎頭痛のとき かかとをのばし、間接的に後頭部の筋肉を刺激する
第2章 ムダなく動けるからだをつくる操体法 立ち方、いすの座り方、呼吸法など日常動作にも人それぞれくせがあるもの。それらを見直し、偏りなくからだを使うためのヒントになる操法を集めました。日々の生活でも意識することで、疲れにくくムダのないからだ使いが身につくはずです。
|