〈日本ハードボイルド全集〉最終巻は、一作家一編で厳選したアンソロジー。大坪砂男の探偵作家クラブ賞受賞作「私刑」にはじまり、片岡義男、小泉喜美子、小鷹信光など翻訳者としても功績のある人々の珠玉編、さらには稲見一良のデビュー作「凍土のなかから」や高城高の文庫全集未収録短編「骨の聖母」等の入手困難だった逸品まで全16編を収録。解説として編者三名の書き下ろしによる「日本ハードボイルド史」概説を収め、有終の美を飾る。
■目次 大坪砂男「私刑(リンチ)」 山下諭一「おれだけのサヨナラ」 多岐川恭「あたりや」 石原慎太郎「待伏せ」 稲見一良「凍土のなかから」 三好 徹「天使の罠」 藤原審爾「新宿その血の渇き」 三浦 浩「アイシス讃歌」*書籍初収録 高城 高「骨の聖母」*書籍初収録 笹沢左保「無縁仏に明日をみた」 小泉喜美子「暗いクラブで逢おう」 阿佐田哲也「東一局五十二本場」 半村 良「裏口の客」 片岡義男「時には星の下で眠る」 谷 恒生「彼岸花狩り」 小鷹信光「春は殺人者」*書籍初収録 * 日下三蔵「日本ハードボイルド史〔黎明期〕」 北上次郎「日本ハードボイルド史〔成長期〕」 杉江松恋「日本ハードボイルド史〔発展期〕」
|