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インドからロンドンの寄宿学校にやってきたお金持ちのセアラは、かわいくて気立てがよく、そして誇り高く、少しかわったことを考えることが好きなふうがわりなお嬢さまだった。ところが、11歳の誕生日に父が亡くなり、不幸のどん底に突き落とされる。現実を受け入れながらも夢見ることや人に優しくすることを忘れずに誇り高く振る舞う姿が心を打つ感動の物語。カラーイラストと新訳で読みやすい1冊。
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高楼方子の「緑の模様画」を読んでから、「小公女」をもう一度読み直してみたいと思っていたところ、完訳が出たことを知り早速読んでみました。
読んでみて、自分が子どもの頃に読んだものが抄訳であったことを知ったこと、完全無欠の優等生だと思っていた、セーラ(本ではセアラ)の人間臭さが垣間見えました。ちょっとした驚きでした。
子どもの頃に読んだ感じと受ける印象が少々違いました。ミンチン先生は、憎らしい存在でしたが、セーラの言い方にも先生を怒らせる要素がありますね。
この本の魅力は、
1.勧善懲悪
2.悪役の存在
3.孤高のヒロイン
ではないかと思います。
当時の時代背景は、今の時代から見ると「あれ?」と思うようなことがありますが、それでも名作の力は強いと思いました。
環境が変わってもセーラを慕い続けるベッキーやアーメンガードの友情には、不覚にも涙してしまいした。
ピーター・ラビットを読んだ時にも辛口なものを感じましたが、昔、世界名作全集を読んだ時には感じなかった辛口さをこの本からも受けました。
大人になってからもう一度読み返してみたいという方にも、お勧めしたいです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子7歳)
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