アップサイクル=本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生すること。 アップサイクルは、暮らしの中ではじめられるSDGsの第一歩。
丈、紫月、王(ワン)ちゃん、中学2年生の3人は、夏休みのグループ研究のため、紫月の姉の茜の研究スタジオに集まった。3人が研究テーマとして見つけたのが「アップサイクル」。 スタジオにあったのは、古びた大きな黒板、年代物のミシン。3人はアップサイクルの試作品として、ミシンの下部を脚に、黒板を天板にしたアップサイクル・テーブルを完成。 打ち合わせのメモも落書きもできて便利だし、そして何よりかっこいい! 「アップサイクル」のおもしろさと楽しさに気づいた3人が次に考えたのは、これを「社会とつなげること」、そして、継続して行う事業にすること。 「中学生で会社って作れるの?」 「アップサイクルで儲けるなんて、なんだか嫌」 と、またまた議論をくりかえす。 やがて、まちと自分たちの事業をつなげるサイト作成に乗り出すことに。 しかし、自分たちのやりたいことの完成形が見えてきた時、王ちゃんのタブレットからこれまで積み上げてきたデータが盗まれる事件が……! アップサイクル×起業する中学生──「新しいこと、面白いことやろうよ!」中学生たちの熱い思いにワクワクがとまらない傑作YA!(装画:木内達朗)
|