「化学とは何でしょうか?」科学には、化学だけでなく、物理学、生物学、天文学、地質学など、いろいろな分野があります。同じ「科学」の中で、化学と他のサイエンスとの違うところは、「化学は物質を扱う」という点です。化学はすべての物質を「原子、分子」の段階にまで還元して研究する科学なのです。 本書では、その化学がどのように生まれ、発展してきたのか。錬金術と呼ばれるものがどのように化学の発展に寄与してきたのか。化学者たちがどのような法則・定理をつくってきたのかを丁寧に解説し、量子化学、実験化学、ゲノムが開く生命化学の話へとつないでいきます。
目次
プロローグ 化学の歴史は「ひとの歴史」そのもの 第1章 なぜ古代の化学は観念的だったのか? 第2章 魔女が跋扈した裏に隠された中世の化学 第3章 錬金術が化学を成長させた 第4章 大航海・産業革命時代の化学 第5章 光法則・定理が大爆発した〈化学の時代〉 第6章 量子理論を包み込んだ新しい化学 第7章 平和か戦争か、実験化学の時代 第8章 ゲノムが開く生命化学
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