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ある日、ちいさなライオンの子は、冒険にでかけました。犬や猫、人間の男の子…と出会いますが、すぐにあくびがフワーン、まぶたも重たくなって…。 動物写真家の先駆者によるかわいらしいライオンの子の写真に、名作『おやすみなさい、おつきさま』の作者が文章をつけた、おやすみなさいの絵本。
写真絵本という紹介がありましたが、絵本?という感じはありました。
イーラは、動物専門の写真家の先駆者と言われていますが、44歳の時にインドで牛車レースを撮影中、ジープから転落して亡くなっています。
マーガレット・ワイズ・ブラウンは42歳で亡くなっていますから、実に早い時期におふたりとも亡くなっていることになります。
この作品は、1947年の作品です。
イーラの撮った写真に、あとでマーガレット・ワイズ・ブラウンが文をつけて作品にしたもので、若干文章の流れと写真に違和感を感じました。
60年以上も前の写真ですから、流石に時代を感じさせる部分は仕方のないところで、やはり、この作品の魅力は、ライオンの子供が垣間見せた瞬間のあどけない姿と言えそうです。
写真に気をとられてしまうお子さんも多いはずで、絵本というよりは、純粋に写真を楽しむことを主眼に置くことをオススメします。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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