創刊!「創元美術史ライブラリー」
世界の美術を通じて 学びを深める 教養・啓蒙書シリーズ 〈口絵有、図版多数〉
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文明が発達するはるか以前から、 人間は生きるための道具として モノをつくってきました。 社会が形成されるにともない、 やがて時の権力者や富裕層がパトロンとなり、 信仰や権力を象徴する絵画や彫刻、 工芸、建築といった造形芸術が発展します。
それらはいつの時代も、いわば「鏡」として 社会のあり様をあざやかに映し出しています。 美術の興りとその流れをたどることは、 当時の社会状況を理解するというだけでなく、 いにしえより続く人間の営みを見つめ、 様々な価値観にふれることでもあります。
本シリーズは、幅広い時代と地域を舞台に、 誰もが知る巨匠から知られざる革新的な作家まで、 その豊かな創造性によって生み出された 多様な美の世界へと誘います。
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【第1回配本】 『イタリア・ルネサンス −−古典復興の萌芽から終焉まで』
レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、 数多の芸術家たちが登場し、 傑作群が生み出された時代、ルネサンス。 中世を経て、古代ローマ・ギリシャの思想と 芸術が再興した背景には何があるのか。 なぜイタリアで芽吹き、 いかなる発展を遂げ、衰退していったのか。 封建社会の崩壊から 自治都市国家の形成、メディチ家の台頭、 国家間の戦争といった社会の動きを軸に、 近代に至るまで長らく規範とされた ルネサンス美術の本質に迫る。 〈口絵有、図版多数〉
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