
「僕は今事実をそのままに書いている。富良野の森にニングルはいたのだ」――著者が移り住んだ富良野市麓郷の背後には樹海が拡がっている。そこに、ニングルという名の小人の社会があるという。人間社会から隔離された場所に暮らすニングルたちは、「知らん権利」を守りつづけてきた。そんなニングルのひとりチュチュが、著者の家にやってきた女子大生ユミちゃんに恋をした・・・。大河ドラマ「北の国から」の作者・倉本聰が、現代人の心に熱く問いかける「黙示録」。著者あとがきと、阿川佐和子の寄稿文を加え、新装・復刊!
編集者コメント 森林破壊、環境汚染、豪雨、温暖化、感染症・・・自然が暴れはじめています。私たちは今こそ、ニングルの声に耳を傾けるべきです。
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