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僕には名前があった

僕には名前があった

著: オ・ウン(呉 銀)
訳: 吉川 凪
出版社: クオン

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税込価格: ¥1,980

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作品情報

発行日: 2023年05月31日
ISBN: 9784910214450

194mm×123mm 152ページ

出版社からの紹介

「人」から始まり「人」で終わる連作詩集
言葉遊びで描く喜びと悲しみ

「会う時はアンニョンでいたくてアンニョン
 別れる時はアンニョンではいられなくてアンニョン

 待つ人が路地にいた。
 待つ時までいた」(「待つ人」より)

言葉遊びに気を取られているうちに周囲の時空が歪み始め、
自分がいつの間にか韓国の、あるいは日本にも共通した
生きづらい世の光景を眺めていることに気づいて愕然とする。
そして、この詩人はただものではないらしいと、
改めて認識するだろう。   ──訳者解説より

オ・ウンの詩集『僕には名前があった』には、
都市で暮らすいろいろな人が集まっていた。
その日常の身近な言葉で綴られた詩はエッセイのようでもあり、
また突如少ない字数で語られる人の一代記のようでもある。
どの人にもどこか心当たりがあり、目を瞑って適当に本を開いて読めば、
それは占いかおみくじのようでもある。
ユーモアのある言葉の中でそれぞれの人はみな、存在の岐路に立っている。
──友田とん
(書評「都市で暮らし、行き交う人びとに言葉遊びで想像を膨らませる」より)

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