お母さんにゲーム機を没収されてしまった、小学6年生の海斗。うかない気持ちで塾に向かう途中、駅にあるピアノで美しい音をつむぐおじいさんに出会う。 「このピアノは、だれが弾いてもいいみたいだよ。」 翌日も、海斗はそのおじいさんとピアノが気になり、駅に向かうことに。学校や塾、習い事にいそがしい現代の小・中学生におくる、小さな「変化」の物語。 巻末には、国内にあるストリート・ピアノの場所や、主人公が作中で弾いている曲の譜面を紹介するコーナー「ピアノが弾きたくなったあなたへ」を収録。 ★★★第31回小川未明文学賞大賞作品!★★★
もくじ 1.駅のピアノ 2.お姉さんと『別れの曲』 3.おじいさんとの再会 4.カフェへの冒険 5.今がチャンスなんだよ 6.ピアノレッスン 7.だれのために? 8.今、できることを 9.ピアノ・ピアーノ 10.二人のクリスマスコンサート 11.海斗のそれから あとがき ピアノが弾きたくなったあなたへ 小川未明文学賞について
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