私たちの身の回りにある、あらゆるものに半導体が使われています。 スマートフォンはもちろん、自動車、電車、家電製品など 電気で動くものはほとんどすべてに半導体は組み込まれています。 そのような状態ですから、半導体がないとモノが作られず、売れず、経済が停滞してしまいます。 使用している機器が故障し、修理ができなければ、生活が脅かされます。 経済や生活を守るために、半導体の安定供給は国が担うべき政策となりました。
■半導体の動作原理と基本機能 それではなぜ、これほどまでに半導体が重要な物資となったのでしょうか。 半導体は、条件によって電気を通す通さないを制御できます。 この性質を応用し、増幅、スイッチ、変換という重要な3つの機能が実現できます。 本書では、まず半導体の動作原理や性質、3つの機能、 そして、それらの機能がどのように活用されているかを図解します。
■半導体の製造工程 現代における半導体の製造工程は長く複雑になっており、製品にもよりますが 数百以上の工程を経て、数か月かけて製造されています。 そして、これまでよりも小さく、高性能にという競争が繰り返されてきました。 本書では、この半導体の製造プロセスについてもオールカラーで図解しています。
■半導体業界の現状と最新事情 かつては半導体のシェアは日本が約50%を占めていましたが、 いまや、米国や台湾、韓国の後塵を拝しています。 その原因から、半導体製造業界の構造や主なプレイヤーを解説します。
■半導体の歴史と未来 半導体の開発、発展の歴史、日本が占めた役割などを解説します。 その後の、国際的な半導体開発競争の経緯を解説するとともに、 今後、日本が半導体業界で復権するために進めている戦略を紹介します。
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