「ぼく、ばあちゃんちのこに なる!」
目に涙を浮かべながら、そううったえるのは、ゆうくん。
おかあさんに大事なおもちゃを捨てられて怒ったゆうくんは、となりのとなりにあるおばあちゃんの家にやってきたのでした。 でもおばあちゃんの家では大そうじの真っ最中。 おかあさんが心配するからと家へ帰そうとするおばあちゃんの後ろにいるのは、あれ? おばあちゃんがもうひとり!? そのおばあちゃんは、にこにこしながらゆうくんにこう言うのです。
「ゆうくん、ひいばあちゃんのこに なるかい?」
そうして始まったゆうくんとひいおばあちゃんのあそび。いやいやおおそうじ? 新聞紙を丸めて水につけたものを使ったり、みかんの皮でこすったり……。つぎつぎ魔法のように飛び出すひいおばあちゃんのおそうじの技。ゆうくんも楽しくおそうじできるかな?
短い時間の中でいろいろなことを教えてもらったゆうくんは、怒っていたはずのおかあさんにも、おそうじの技を教えてあげたくなって……。
ゆうくんとおかあさんとおばあちゃんとひいおばあちゃん。それぞれの関係性の中で伝わること、伝えられることがあるのですね。 4人並んだお顔の似ている様子にもなんだかほっこり。家族の温かなつながりが伝わってきます。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
ゆうくんのおかあさんのおかあさんのおかあさん、ひいおばあちゃんは、なんでも知ってるものしりおばあちゃん。 年の差90才のゆうくんとひいおばあちゃんの大そうじのおはなしです。にがてなおそうじ、楽しくできるかな?
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