ゆうひが丘保育園創立から間もなく半世紀、この間、多くの子どもたちとのはかり知れない大切な時間を過ごしてきました。子どもたちが残していった絵やことば、書や手紙、写真の数々は、今でも、キラキラと輝いて、時々の記憶を呼び起こしてくれます。 その軌跡の中から、子どもたちが、私の母である伊久先生と一緒に描いた作品を一冊の絵本にまとめることができました。伊久先生と子どもたちとのココロのコラボです。 真っ白な紙に、子どもたちのまだ小さな頼りない指先から浮かび上がる線、色。ときに大胆に力強くあふれ出て、思いがけないかたちとなって私たちを驚かせる。 なにを描いたの? 「お月さまがね、ひとりでうどん食べてる」 「ざりがにがバケツの中で踊ってる」 「お魚がジャスコにいくところ」 たしかに……ほんとだ。 描きながら、つぎつぎと飛び出すことばが、風のようにふれてくる。子どもたちの絵には意味がある。物語がある。 すべての作品を掲載できませんが、保育園には、たくさんの絵画が保存されています。常に子どもたちと真正面から向き合い、情熱をかたむけてきた母の教室は、今もみなさんと過ごした頃のまま。ふるさとはずっと待っています。 母、伊久先生の日記にあります。「子どもの世界はすばらしい、すきとおった異次元の世界、子どもは地上の太陽だ。」と。
以前、幼児教室の講師をしていました。その時から感じていた子ども達の無限の可能性!!この絵本は、それを思い起こさせてくれた素晴らしい絵本です。子ども達が一生懸命、または無意識に描く世界には物語がつまっていて、大人の私の心を揺さぶってくれました。 (スケボウさん 40代・ママ 女の子13歳)
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